鍼灸セラピストのあやにゃんです
今日は灸頭鍼についてのお話です
灸頭鍼って何?
灸頭鍼とは温灸鍼ともいい、鍼の先にお団子にした艾を突き刺して燃焼させるものです
鍼とお灸の相乗効果が得られます
灸頭針の歴史
昭和6年に笹川智輿氏によって始められ
昭和46年に赤羽幸兵衛著「灸頭鍼法」によって全国に広まりました
歴史はまだそんなに古くないですね
灸頭鍼に使う艾
普段お灸で使う艾は、フワフワした上質な物を使用しますが、灸頭鍼に使う艾は、粗雑物が多く混じっていて繊維が長く粘りのあるものを使います
鍼に突き刺すので、上質な物だと落下しやすいことと、直に肌の上に載せないので、荒い艾でも大丈夫なんですね
灸頭鍼の効果
灸頭鍼は、その名の通り鍼の頭にお灸を突き刺して治療するので効率よく、なんだかお得な方法です
血流の悪さからくる冷えはもちろん、ストレスや温めると楽になる凝りにも良いです
また、東洋医学でいう瘀血の症状がある方にも良い治療法です
(瘀血になっているかを調べるには、鏡の前で舌裏の血管を見て青い筋が立っていると瘀血の状態です)
治療方法
冷えからくる腰痛や、自覚はなくても触れてみて冷えている箇所に灸頭鍼をします
また、瘀血の状態なら三陰交・血海・膈兪(カクユ)に灸頭鍼をします
三陰交は3つの陰が交わるところ、女性特有のトラブルには非常に良いツボです
血海は、血(ケツといいます)の不調、血流の滞りなどに良いツボです
膈兪は婦人科、血の不足、胃の不調にも良いツボです
この三点は血症の要穴といわれ、重要なツボです
まとめ
ポイントとしては、鍼をさしてズーンと2回響いたところで艾を突き刺して火をつけます
私は基本、響きのある鍼は苦手なのですが膈兪は背中なので、響きが気持ちいいです
*響くのは一瞬なので大丈夫ですよ
艾に火をつけると、じわーっと背中が暖かくなり居眠り状態に。。。
三陰交と血海も同様、じわじわとした暖かさがなんとも言えない気持ち良さです
術者側としては、艾団子が燃えていく面白さと香り(艾はよもぎの葉なんです)に癒されます
串団子のような作品?は芸術的です
体が温まるので、どちらかと言えば冬に向いてそうですが、夏のエアコンや、冷たい食べ物で冷えた体にも灸頭鍼はこれからの季節にも良いと思います
私のお店でも体験できますので、ぜひ一度試してみてくださいね
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最後までお読みいただきありがとうございました