タイマッサージの基礎理論

タイマッサージ

鍼灸セラピストのあやにゃんです

今回はタイマッサージの2大理論の一つ、タートにについてお話します

タイマッサージは医療行為ではありませんが、タイ伝統医学の手技の一つです

タイ伝統医学の考え方にはタート理論と、セン理論があります

タート理論

タートとはタイ語で「元素」のことです

土・水・風・火の4つがあります

全てのものはこの4つの元素でできていて、人間の体も同様にこれら4つからできていると考えられています

では、それぞれの特徴をみていきましょう

土:固体で土に返るもの、20の器官があります

(脳・心臓・肝臓・胃・筋肉など)

水:液体で12種類あります

(汗・涙・血液・リンパ液・血液など)

風:体内のエネルギーの運行や循環で6種類あります

(呼吸・血流・消化・筋肉の動きなど)

火:体を温めたり、エネルギーを燃焼する要素で4種類あります

(体温・代謝など)

これらタートのバランスが崩れると、病気の状態になるといわれています

タイでは、バランスの悪くなったタートに合わせてタイハーブを処方します

ちなみに、タイマッサージで最も大切な要素はです

血流が悪くなると、筋肉に疲労物質が蓄積され、凝りや疲労となります

呼吸に合わせストレッチすることで筋肉を動かし、血流をよくして疲労を取り除いていきます

*ちなみにアーユルヴェーダでは、が加わります

空は、口・鼻・消化管などの空間にあたります

誕生月でのタート

更に、タートは誕生月によっても特徴があります

土:11・12・1月生まれ

体が大きい・骨太・声が大きい・堅実

水:8・9・10月生まれ

均等が取れた体格・張りのある肌・髪の艶・動作が穏やか

風:5・6・7月生まれ

乾燥肌・痩せ型・薄毛・関節が鳴りやすい・臆病・寒さに弱い

火:2・3・4月生まれ

暑がり・喉がよく乾く・食欲旺盛・忍耐力が弱い

*ちなみに、生まれ月のタートの特徴は6歳までです

成長するにしたがって、環境や習慣により変わっていきます

タートの変化と要因

病気になる原因としては、タートのバランスが崩れることですが、それはタートの変化と、その要因があります

・タートの変化

1、タートの働きが過剰になった状態

2、タートの働きが減少した状態

3、タートの働きが異常な状態

・変化した要因

1、季節的な要因

暑さ・寒さ・湿気などが体に影響を及ぼします

2、年齢的な要因

年齢によって、さまざまな病気を引き起こします

年齢を重ねるごとに、色々と不調は出てきますよね・・・

3、時間的な要因

1日における時間帯によって、それぞれのタートが弱まることがあります

朝は痰が絡みやすかったり、夕方になると浮腫みやすくなったりなどです

4、国の要因

暑い国は火、暖かい国は水、涼しい国は風、寒い国は土のタートの病気になりやすいです

5、行動の要因

食事・姿勢・睡眠・仕事などのバランスが崩れたり

悲しみや怒りなどの感情も病気の要因になります

まとめ

今回はタイマッサージの基礎理論としてタイ伝統医学の考え方の一つ、タートについてお話ししました

タイ伝統医学の発祥はインドのアーユルヴェーダだといわれています

少し違いはありますが、アーユルヴェーダの考え方とよく似ています

また、中医学の考え方ともよく似ています

全ての物質は4つ(5つ)の元素からできていて、人間の体も同じです

人間は小宇宙(アートマン)であり、大宇宙(ブラフマン)である宇宙の一つであり

人間の存在は宇宙全体から切り離せないものである(アートマンとブラフマンは同一のもの)

すべての生物は、五大元素とアートマン(魂・真我)の結合体である

とアーユルヴェーダでは考えます

満月や潮の満ち引きで、私たちの体や精神状態も影響を受けたりしますよね

本題から少し話が逸れてしまいましたが、タイマッサージを深く掘り下げていくと、アーユルヴェーダやヨガ、中国医学、他にもチべット医学や、もちろん日本の伝統医学に繋がっていきます

次回はセン理論についてお話ししたいと思います

最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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