東洋医学からみた秋の過ごし方

東洋医学

鍼灸セラピストのあやにゃんです

まだまだ暑い日が続きますが、暦の上では秋が始まりました

2021年は8月7日が立秋です

ここから処夏(8月23日)、白露(9月7日)、秋分(9月23日)、寒露(10月8日)、霜降(10月23日)までの3ヶ月間が秋となり、11月7日の立冬から冬が始まります

今回は、秋の過ごし方や養生法についてお伝えしていきます

自然界と体のリズム

立秋までは気温も湿度も高い日が続きましたが、立秋を境に少しずつ湿度が低くなり、風が心地よく、空は高くなっていきます

そして陰の気が次第に増え、陽の気が内に入り葉が枯れ始めると、実りの秋、収穫の準備が始まります

私たちの体も同じで、春に芽生えた陽の気が夏にはピークに達し、秋は陰盛陽衰となるため陽気を収納していきます

春から夏に体表から発散していた陽の気は体内に入り、内臓を陰の気から守ってくれます

ですから、秋に夏と同じような生活をしていると陰陽のバランスが崩れ、肉体的にも精神的に病気を引き起こしやすくなります

なので、私たちのエネルギーと精神状態も自然のリズムに合わせることが大切になってきます

実りの秋のポイントは、エネルギーと精神状態を発散することなく、穏やかに過ごしていくことです

早寝早起きをする

夏は陽の気が高まるので、少々遅くまで起きていても問題はありませんでしたが、秋は早く寝ることが大切になってきます

難しいところですが、できれば10時半には寝たいところです

秋は、五行の五志(感情)でいうところの憂うにあたります

秋はセンチメンタルになったり、感傷的になりやすいのものです

秋になると鬱っぽい症状になる方、鬱病の症状が重くなる方は、早寝早起きを実践してみてくださいね

秋の夜長は、早めの夕食をとり、就寝時間までゆったり読書などして過ごされることをお勧めします

秋は肺の季節です

秋は空気も乾燥し始め、肺の活動が活発になります

呼吸器系の持病を持っている方は、秋になると症状が重くなる傾向があります

肺が不調だと、肺との表裏関係にある大腸が影響され、下痢の症状が出やすくなります

そうなると、体の準備ができない状態のまま冬を迎えることとなります

秋は心を落ち着かせ呼吸法を行い、肺の気を補っていくことが大切になってきます

ヨガの呼吸法や、時々深呼吸を行うだけでも十分効果があります

普段から深い呼吸をするよう、心がけてくださいね

秋の食べ物

五行色体表

秋は五色で言うとにあたります

白い食べ物というと、山芋・レンコン・白きくらげ・銀杏・豆腐・玉ねぎなどになります

肺機能、呼吸器系の弱い方は積極的に撮ることをお勧めします

まだ暑い残暑でしたら、もお勧めです

肉なら馬肉がお勧めです

中国では立秋に肉を食べる風習があります

夏の暑さで体力が低下した体を労り、冬の準備として皮下脂肪をつけ、秋の乾燥から皮膚を守ります

まとめ

8月の立秋を迎える頃は、まだまだ暑くて秋の準備も考えられないと思いますが、自然界では着実に秋に向かっています

私たちの身体も、自然のリズムでちゃんと動いています

少しずつ意識を秋に向けて準備をしていくことで免疫力を高め、本格的な秋と冬を元気に過ごしていきましょう

最後までお読みいただきありがとうございました

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